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F次元のはじっこで

藤子・F・不二雄ファンによるブログ。ドラえもん関連の記事をかいてます。イラストサイト運営。
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史上最大の家出へ!映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生を見てきたの巻

3月5日、ついに今年もお祭りがやってきた。
映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生の公開日。

ドラえもんの映画を初日初回に見に行くようになったのはいつからだろう。
幼き日からドラえもんを追い続け、歳を重ね、2011年ごろから同志との交流を重ねるにつれ
どんどんドラえもんという作品にのめり込んでいる自分がいた。


というわけで公開初日初回に見てきた。
鑑賞後、あまりにも素晴らしすぎる内容に放心してしまい、
泣きながら笑って、焦点の合わない目で天井をぼんやりと眺めていた。

傑作がまたひとつ、生まれましたね。

細かい感想はTwitterに書き散らしてるので、とりあえず置いといて、
今回の記事には全体として思ったことを備忘録として書いておきたい。


1.表情やしぐさ
とにかくキャラクターの表情と動きがダイナミックだった。
のび太の泣き顔、ククルの決意の目。ワンパク三人組でやいのやいのするときのジャイアンの筋肉描写。とにかく見てて面白い。
表情なんかは、画面いっぱいに顔がうつるレイアウトが多用され、より強調されていた。
これ、今までのドラ映画であまり見なかったように思うのだけれど、そこも八鍬監督らしさなのかもしれない。


2.服装
今回、現代世界の描写は3日分あるが、それぞれ5人が違う服を着ていた。のび太に限って言えば、白服(腕にライン、胸に「N」)→黄服→水色服(胸にボーダー)という変化である。

日がかわっていることがよく分かるし、何より視覚的に楽しい。
しずかちゃんの2日目のピンクパーカーのかわいさといったら。

そういえば新・大魔境でも、のび太は黄色、赤色、水色の3色を着ていた。
八鍬監督は服にこだわりがあるんだろう。着たきりスズメが嫌なぼくにとってはとっても嬉しい。もっとやれ!


3.恐竜2006へのオマージュ
日本誕生という作品は、作者にとって新たなスタートをきる節目の作品であり、第一作目の恐竜の焼き直し的な意味合いをもつものである。
ペットとの交流、長距離移動、時間犯罪者とのバトル、その他細かな台詞の言い回しにもあきらかに恐竜を意識したであろう部分が随所に見られる。

で、新・日本誕生はどうだったか。
なんと恐竜2006のオマージュが盛りだくさんだった...!なんという粋な演出だろう。
家出を懐かしむのび助の優しい語り口調、
タイムマシンでのドラえもんの歯茎(当時衝撃的でしたね)、
中国大陸へ出発する時の主題歌オーケストラ版BGM、
スネ夫「食べるならジャイアン」、
T・Pの役割の低減という改変、
のび太「ぼくもがんばるからね!」
最後のT・P艦の時空移動の仕方。

「ぼくもがんばるからね!」は泣くわ。泣くよおおおお

あれから10年が経った。新しいドラえもんが始まってから色々と変わったところもあるけど、あの時のDNAが脈々と受け継がれているんだと感じることができたしぼくもがんばるからあああああああああああ!!


4.家出にはじまり家出に終わる
原作・旧作では、ペガたちとのお別れで締めくくられるが、新作ではきちんと家出で締めくくられていた。それだけじゃない、物語の随所に、のび太がまだしっかり家出中なんだと強調されていた。
ママの心情の丁寧な描写だけじゃない、のび太が遭難したときの幻覚シーンもそうだ。のび太が何のために家出をしたか、何をしようとしたか、そして、最後に何を得られたか。
原作にはない、けれども行間にはきっとあるものを、八鍬監督はしっかりと読み解き、今作に昇華した。

「ちょっと試したかっただけなんだ。」
雪に埋もれていくのび太を見ながら、僕は脳みそがどっかに持って行かれそうになるのを感じた。


5.原作にあるもの同士を結びつけること
ジャイアンの「俺はかあちゃんの奴隷じゃねーっつうの!」が伏線になるなんて誰が想像しただろう?原作では単なるかあちゃんの理不尽さとジャイアンの反発を表す台詞でしかなかったはずだ。
今作では、終盤、ヒカリ族が奴隷としてクラヤミ族に酷使されているに対し、救済のため思わず飛び込んだジャイアンの動機に結び付けれた。
「奴隷だけはゆるさねえ!」
かあちゃんへの台詞も、助けに飛び込みジャイアンの行動も、どちらも原作通りである。しかし、加えられた「奴隷だけはゆるさねえ!」により、両者が結びついた。
なんなんだ、八鍬監督...神様なんでしょうか....

今回、このような、原作にあるもの同士をむすびつけるための仕掛けが随所に追加された。さりげない台詞であったり、キーアイテムであったり。
家出、ペット、日本の歴史という要素が、こものすごく強固なつながりを持つこととなった。4章ともかぶるが、家出にはじまり家出におわるという大枠のなかに、うまく全要素が溶け込んでいた。
八鍬監督の日本誕生の読み込み量と再解釈のすばらしさに感謝の気持ちしかない。


6.T・P
まさかまさかのリーム、ぼん、ユミ子の特別出演だった。
3人のうちリームだけちょっと歳食ってる感じだったけどそこはどうでもいい。
T・Pぼん好きのぼくは発狂しそうだった。

単なるファンサービスとしての登場だったらここまで発狂はしないだろう。
映画ドラ他作品におけるT・Pの役割、すなわち「時間犯罪者を逮捕すること」であればT・Pがリームたちである必要はない。
しかし今作は、ペガたちがいる。ペガたち空想動物は、どの時代にもいてはならない存在。その説明をのび太に“無表情で”するT・P。その役割にリームほどの適役がいるだろうか?

T・Pぼんという作品において、T・Pの仕事は「歴史に影響しない範囲で人助けをする」というものである。その遂行のために、時に感情を捨て、一見冷酷なことをしなければならない場面がある。

ペガたちと暮らしたいのび太。
その気持ちは重々承知のうえ、それでも彼らを引き離さなければならないT・Pとしての任務。グラスの向こうにある、リームの心境がよく伝わってくる。そして、のび太が決別を決意したあとのグラス外しからの、少年の目線に合わせてしゃがみ、包み込むような目で対応するリームうううううううううううううううううううううううううううう!

泣くわ。

このへんの感情のコントロールや当事者とのやりとりがうまいからこそリームは隊長に昇格したんだろうな、とか妄想は広がる。

ついでにもうひとつ、
感情を押し殺して説明しなければならないシーンにおいて、グラスは重要な意味を持ってくる。T・Pぼん原作の前半にあって後半にないシリアスさは、グラスの賜物と言っていいだろう。
そういう意味において、新・日本誕生において、リームにグラスをかけさせたのはすばらしい判断だったと思う。加えて、リームがのび太にペガたちのことを語りに行くシーンのリームの無表情に加え、後ろに待機しているぼんとユミ子が帽子のつばをキュッと下げ、目を隠すしぐさ。ここに、八鍬監督がT・Pぼんも読み込んでることを確信した。

単なるファンサービスではなく、T・Pぼんの新作を作る勢いで彼らの物語をも丁寧に描いた監督に感謝しかない。

7.オープニング、エンディング
大杉監督、金子さんのパワー全開!だった。
これほどまでにOP、EDの両方に力の入った作品がこれまでにわさドラであっただろうか?
本編もさることながら、全部合わせて、わさドラスタッフ総力をあげて傑作をつくっていこうという気概を感じた。すごすぎた....。




とまあ、なんだかすごい映画を見てしまった。感想が「八鍬監督に感謝」に全部収束してて我ながら笑ってしまうが、そうなのである。
新・鉄人兵団で、わさドラの頂点を見た気がしていたが、まだまだなんのその、進化し続けるドラえもんを見ることが出来て、これからのファン人生がもっと楽しみになった。


今年は何回劇場に足を運ぶことになるんだろう。


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